北朝鮮、南北連絡事務所から撤退 新たな米制裁の発動後
ソウル(CNN) 韓国統一省は22日、北朝鮮の開城(ケソン)に昨年開設した南北共同連絡事務所から北朝鮮が撤退を始めたと発表した。
統一省によれば、撤退は北朝鮮の上層部が決定した。ただ、韓国側が事務所に残ることに問題はなく、実務的な事項は追って連絡するとも伝えてきたという。
同事務所は昨年の歴史的な南北首脳会談の後に創設され、両国の和解と和平プロセス継続の象徴となっていた。
統一省は声明で今回の決定を遺憾に思うと述べ、北朝鮮に対して早期に事務所に戻り完全な和平実現に向けた作業を続けるように要請した。
北朝鮮は撤退に関する公式声明をまだ発表していない。
前日の21日には、米国が北朝鮮による制裁逃れを支援したとして中国の海運企業2社を制裁対象に指定した。物別れに終わった先月の米朝首脳会談以降、米国による初の北朝鮮関連の制裁だった。